流し込みレジンの使用目的
●操作が簡単である。
●重合が短時間である。
●埋没時にセッコウを使わないため(シリコンを使用)アタッチメントなどの精密装置を傷つかない。
●重合後すべての症例でリマント(咬合調整)ができる。
●模型を長い時間加熱しない。(セッコウ変形の恐れなし)
使用レジン
パフォームレジン(ヘデント社 ドイツ)を使い安心・安全を基本としています。
重合後の残留モノマーが1%未満になり、粒子が細かいため収縮が少なく変形が少ないのが特徴です。ADA.NIOMの国際規格を承認されています。
保険義歯から自費の義歯すべてに使用しています。
制作方法はいろいろありますが、このデンチャーで紹介するのは、PIBに人工歯を排列して流し込みレジンで仕上げた症例です。
O.P.Aアタッチメントの基本として機能性・審美性・装着感・予算・経時変化などなどを考慮します。すべてを「満足させる事が一番良い」ですが、状況により患者さんが何を求め!何を犠牲にするか!?一番良い方向をチームで話し合い設計をします。O,P,Aアタッチメントを使用する事で補綴物の設計の可能性が大きく広がります。
O:考案者である小関善士氏のOです。
P:Passive(パッシブ)のP.受け身と言う意味ですが、この場合は『義歯の動揺を受け止める』機構を示す。
A:Active(アクティブ)のA.活動的と言う意味ですが、『義歯にかかる力を受け止める』機構を示す。
インプラントの埋入本数も少なく固定式では無いので清掃性が良い。
あくまでも義歯である。インプラントは総義歯の安定を助ける補助的な物である。
保険義歯でもいろいろなケースがありますが、すべて流し込みレジンで重合するので必ず模型が残るため、リマントして咬合調整ができます。そのため、先生が口腔内で取った患者のバイトが守れます。